入江 康至   Yasuyuki IRIE

講座・コース 栄養学科 Yasuyuki IRIE
役職 教授
生年月 1966年04月生
自室番号 6202
Email yirie**fhw.oka-pu.ac.jp
※利用の際は,** を @に置き換えてください.
学歴 平成3年 大阪大学医学部医学科 卒業
平成10年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程 修了
学位 医学博士
資格・免許 医師免許証
着任年月 2015年04月
職歴 平成3年6月-4年6月 大阪大学医学部付属病院 研修医
平成4年7月-6年3月 大手前病院 小児科医員(常勤)
平成10年4月-11年3月 大阪大学大学院医学系研究科助手(常勤・任期なし)
平成11年4月-15年9月 大阪大学助手大学院医学系研究科助手(配置換、常勤・任期なし)
平成11年4月-12年8月 米国University of Texas School of Medicine, Department of Integrated Biology, Pharmacology and Physiology
Dr. Ferid Murad研究室博士研究員(非常勤)
平成12年9月-14年4月 同上、博士研究員(Fuculty Instructor, 常勤)
平成15年10月-19年3月 大阪大学大学院医学系研究科講師(常勤・任期なし)
平成19年4月-20年9月 岩手医科大学医学部薬理学講座 嘱託講師 大学院医学系研究科担当
平成20年10月-27年3月 岩手医科大学医学部薬理学講座 准教授
平成27年4月- 現職
専門分野 薬理学、小児科学
所属学協会 日本薬理学会、日本神経化学会
現在の研究テーマ 1)新規癌抑制因子Amidaの機能解析 2)蛋白質ニトロ化修飾の調節機構 3)伸展培養刺激モデルを利用した慢性腎疾患CKDモデルの研究 4)fMRIを用いた甘味料の脳内活性化部位の研究
主要担当科目
 学部 栄養学のための解剖生理学, 内科学, 薬理学, 解剖生理学実験Ⅱ, 臨床栄養学Ⅱ
 大学院 栄養情報学特別研究
相談・共同研究可能
なテーマ
新しい動脈硬化促進因子アッセイ系を用いた抗動脈硬化物質の評価
研究概要 私の主要研究テーマは「一酸化窒素および酸化ストレスによる細胞機能の調節機構」です。大阪大学では脳の可塑性に関わるArc蛋白質の結合蛋白質として新規核蛋白質Amidaを同定し、これがSUMO化修飾を受けてクロマチンリモデリング複合体の機能調節をすることにより分化や細胞死の制御に関わっていることを明らかにしました。一酸化窒素の研究でノーベル医学生理学賞受賞者のF. Murad教授に師事した米国留学中は、酸化ストレス存在下で起こる蛋白質チロジン残基のニトロ化調節機構について研究し、生体内のニトロ化チロジン除去機構が細胞機能や細胞死の調節に関わっていることを見出しました。岩手医科大学では、覚醒剤依存に関連してチロジン残基ニトロ化など蛋白質の過剰な翻訳後修飾がドパミン作働性ニューロンにおける小胞体ストレスを惹起することを見出し、ドパミン終末毒性や依存をもたらす機構を解明しました。さらに、最近研究室に導入された、培養細胞に機械的伸展刺激を加える装置のセットアップを行い、腎糸球体内皮細胞を伸展させることによってメタボリック症候群の際に引き起こされる慢性腎疾患CKDの病態の一つ糸球体高血圧のin vitro モデルを確立しました。伸展刺激は内皮細胞でTRPチャネルを介した遺伝子発現変化を誘導し、培養上清中の内因性NOS阻害物質であるADMA (Asymmetric Dimethylarginine) を増加させました。若齢の高血圧自然発症ラットSHRにNOS阻害薬を投与すると腎硬化症や心筋梗塞を伴う動脈硬化が発症するのでこれらの病態解明に役立つことが期待されます。また、伸展刺激した内皮細胞の上清はADMA非依存性に血管平滑筋細胞に増殖マーカー遺伝子の発現を誘導することも見出し、心腎連関との関連について解析を進めています。
このように私は、主に生化学、細胞生物学、分子生物学の手法を用い、一酸化窒素および酸化ストレスによる細胞機能に着目して臨床を志向した基礎研究を行ってきました。特に現在中心的に行っているメタボリック症候群に関連する研究は社会的にも非常に重要のみならず、栄養学科の研究テーマとしてもふさわしいテーマです。私が貴学にご採用頂けた暁にはこの分野を中心に研究を進めたいと思います。特に糸球体高血圧のin vitro モデルを用い、この上清で平滑筋細胞を処理してマーカー遺伝子を測定する方法で食物由来の生理活性物質の動脈硬化進展阻害作用を測定する系を確立し、栄養学的なアプローチから予防医学の発展に寄与したいと考えております。
研究業績 Yamagata K, Andreasson KI, Sugiura H, Maru E, Dominique M, Irie Y, Miki N, Hayashi Y, Yoshioka M, Kaneko K, Kato H, Worley PF. Arcadlin is a neural activity-regulated cadherin involved in long term potentiation.
J. Biol. Chem. 1999; 274, 19473-19479.
Irie Y, Yamagata K, Gan Y, Miyamoto K, Do E, Kuo CH, Taira E, Miki N Molecular cloning and characterization of Amida, a novel protein which interacts with a neuron-specific immediate early gene product arc, contains novel nuclear localization signals, and causes cell death in cultured cells.
J. Biol. Chem. 2000; 275, 2647-2653.
Gan Y, Taira E, Irie Y, Tanaka H, Ichikawa H, Kumamaru E, Miki N Amida predominantly expressed and developmentally regulated in rat testis.
Biochem. Biophys. Res. Commun., 2001; 288, 407-412.
Gan Y, Taira E, Irie Y, Fujimoto T and Miki N Arrest of cell cycle by Amida, which is phosphorylated by Cdc2 kinase.
Mol. Cell. Biochem., 2003; 246, 179-185.
Adewuya O, Irie Y, Otite EO and Murad F. Mechanism of vasculitis and aneurysms in Kawasaki disease: role of nitric oxide.
Nitric Oxide, 2003; 8, 15-25
Irie Y, Saeki M, Kamisaki Y, Martin M and Murad F. Histone H1.2 is a substrate for denitrase, an activity that reduces nitrotyrosine immunoreactivity in protein.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 2003; 100, 5634-5639
Saeki M, Irie Y, Ni L, Yoshida M, Itsuki Y, Kamisaki Y.
Monad, a WD40 repeat protein, promotes apoptosis induced by TNF-alpha.
Biochem Biophys Res Commun. 2006 342(2):568-72.
Saeki M, Irie Y, Ni L, Itsuki Y, Terao Y, Kawabata S, Kamisaki Y.
Calcineurin potentiates the activation of procaspase-3 by accelerating its proteolytic maturation. J Biol Chem. Apr 2007; 282(16):11786-94.
Kondo Y, Tachikawa E, Ohtake S, Kudo K, Mizuma K, Kashimoto T, Irie Y, Taira E.
Inflammatory cytokines decrease the expression of nicotinic acetylcholine receptor during the cell maturation.
Mol Cell Biochem. 2010 Jan;333(1-2):57-64
Yasuyuki Irie, Makio Saeki, Hidekazu Tanaka, Yonehiro Kanemura, Shinpei Otake, Yoshiyuki Ozono, Toshisaburou Nagai, Yukiko Kondo, Kenzo Kudo and Yoshinori Kamisaki, Naomasa Miki and Eiichi Taira.
Methamphetamine induces endoplasmic reticulum stress related gene CHOP/Gadd153/ddit3 in dopaminergic cells Cell and Tissue Research 2011 Volume 345, Number 2, 231-241
Yoshida M, Saeki M, Egusa H, Irie Y, Kamano Y, Uraguchi S, Sotozono M, Niwa H, Kamisaki Y.
RPAP3 splicing variant isoform 1 interacts with PIH1D1 to compose R2TP complex for cell survival.
Biochem Biophys Res Commun. 2013 Jan 4;430(1):320-4.
最終更新日 2015.05.29