西川 博美   Hiromi NISHIKAWA

講座・コース 建築・都市デザイン領域 Hiromi NISHIKAWA
役職 准教授
生年月 非公開
自室番号 3505
Email nishikawa**dgn.oka-pu.ac.jp
※利用の際は,** を @に置き換えてください.
学歴 大阪工業大学工学部建築学科(1995年)
AAスクール短期留学(2001年)
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科造形科学専攻(博)(2014年)
学位 博士(学術)
資格・免許 一級建築士(1999年)
着任年月 2014年10月
職歴 株式会社塚口明洋建築研究室(1995~2001年)
京都芸術デザイン専門学校専任教員(2002~2006年)
WR一級建築士事務所(2003年~現在)
京都造形芸術大学非常勤講師(2006年~現在)
京都女子大学非常勤講師(2009~2014年)
摂南大学非常勤講師(2013~2014年)
専門分野 建築設計,近代都市史(台湾),まちづくり
所属学協会 日本建築学会,日本都市計画学会,文化財建造物保存修理研究会
現在の研究テーマ 台湾の武徳殿に関する歴史的研究
主要担当科目
 学部 まちづくり論, モデリング演習Ⅰ, CAD演習, 都市計画〈地域・都市計画〉, 都市環境調査, 環境原論, 製図技法, 建築設計Ⅱ, 建築設計Ⅴ, 設計製図Ⅴ
 大学院 空間計画学特論Ⅱ, 建築デザイン学演習Ⅰ, デザイン工学特別演習
相談・共同研究可能
なテーマ
建築設計,都市史,まちなみ保存
研究概要 (1) 台湾の武徳殿に関する研究:本来は武道の再興を目指して全国に建設された和風の意匠を持つ武徳殿が、台湾の日本統治時代の間に、積極的にきわめて多く建設された事実に着目している。台湾の武徳殿は、公共建築でもなく民間の施設とも異質なものとなっていた。そのことを、植民地だからこそ多様な意味を持つことになった特徴的な都市施設として捉える。その建設経緯、利用実態、日本内地の武徳殿との違いなどから、台湾において武徳殿が持ち得た多義的な用途や果たした役割とその変化を明らかにする。
(2) 台湾老街の歴史的町並みの研究:台湾の特徴的に見られる軒下歩道(亭仔脚)を基盤とする店屋が連続した歴史的な町並みについて、その成立過程と保存事業の特徴を明らかにする研究を行っている。形成過程について、地方の小都市に成立した町並みに注目し、また、町並みを特徴づける亭仔脚の、管理と行政の対応について、更に、台湾の町並みの保存事業が進む実態と、その特徴を明らかにした。その研究成果から、町並みの成立と保存では、まちづくりの性格が強いこと、内発的なまちづくりの性格と矛盾した制度による誘導が強いこと、「公」と「私」の二面性を持つ亭仔脚の特徴が、亭仔脚部分が店屋に占有され、歩道機能が失われる事態に集約的に示されていたことなどが判った。
(3) アジアにおける伝統集落の調査研究:急速な都市化で保存が困難な状況となっているベトナム・ハノイの旧市街の町屋、また、2011年の大洪水により深刻な被害を受けたタイのアユタヤ県ホアウィアン村などの伝統的な水上集落について、共同で実測調査を行ってきた。ハノイでは、旧市街の店屋や福建会館の保存のための基礎資料を作成し、再生計画の議論を共同で行った。アユタヤでは、水上住居は、現在は高床式住居の形式であるが、その高さが雨季には不十分であり、雨季と乾季で床高を変える仕組みの提案や、旧来の浮式住居に戻す提案を共同で行った。更に、2014年はミャンマー・ヤンゴン旧市街に現存するイギリス植民地時代建設の近代建築分布調査を共同で行った。
(4) 陣屋町足守まちなみ調査:岡山県北区の陣屋町足守歴史地区において、現在の建物状況を調査した。1601年に足守藩が成立して以来、陣屋町として栄え町並みが形成された。現在も、侍屋敷や近水園、古い町屋が並ぶ町並みが残っている。しかし近年、空き家も増えつつあり、今後の町屋保存についての適切な対応が必要となってきた。そこで本学学生と共に、既に1987年と1998年に調査された①景観保存状況②建物用途③建築構造④建築時期⑤建物階数⑥建物形式⑦屋根材料の7項目のデータを元に、最後の調査から18年経過した2016年に同様の調査を実施し、29年間の経過で町並みがどのように変化していったのかを確認した。その調査結果を元に地元住民を交えてまちづくりワークショップを開催し、これからの足守の在り方について意見を出し合った。
社会における活動 岡山県建築士審査委員、2017年度~
日本建築学会中国支部岡山支所運営委員、2016年度~
日本建築学会・近現代建築資料全国調査特別WG、調査員として岡山県内を担当する、2014年度
研究業績 [学術論文]
1)Hiromi NISHIKAWA、「The Earthquake Disaster Reconstruction and the Walk-Way under Eaves During Japanese Colonial Period in Taiwan」、『EAAC 2015 GWANGJU』East Asian Architecture Cultural International Conference 2015(韓国)、査読有、p.857-860、2015年11月
2)西川 博美,中川 理、「日本統治期の台湾の地方小都市における亭仔脚の町並みの普及―市区改正計画との関連を中心として―」『日本建築学会計画系論文集』、日本建築学会、第79巻 第700号、査読有、pp.1459-1468、2014年6月
3)西川 博美,中川 理、「日本統治期の台湾における軒下歩道の利用と管理」、『日本建築学会計画系論文集』、日本建築学会、第79巻 第699号、査読有、pp.1265-1272、2014年5月
4)西川 博美,中川 理、「台湾老街における町並み保存事業について」、『日本建築学会計画系論文集』、日本建築学会、第78巻 第685号、査読有、pp.725-733、2013年3月
5)Hiromi NISHIKAWA、「The Development of Townscape Preservation Projects in Taiwan」
『EAAC2012』East Asian Architecture Cultural International Conference 2012(香港)、査読有、(CD-ROM)13
pages、2012年12月
6)Hiromi NISHIKAWA,Osamu NAKAGAWA、「Research and Study on the Changes in Appearance of Lao Jie in Taiwan」、『EAAC2011』、East Asian Architecture Cultural International Conference 2011(シンガポール)、査読有、(CD-ROM)20 pages、2011年5月
7)Hiromi NISHIKAWA,Osamu NAKAGAWA、「The Research and Study about the Exposed Side-walls which are changing the Historical Scenery in Kyoto」、『WhosEA2009Ⅰ』、East Asian Architecture Cultural International Conference 2009(台湾)、査読有、pp.239-248、2009年4月

[著書]
1)植南草一郎,小杉宰子,岸川謙介,望月公紀,西川博美,中西ひろむ,中島貴光,村上愛樹,小野暁彦、『建築ドリル』、学芸出版会、2012年2月
2)玉田浩之監訳、他10名で分担(松下迪夫,西川博美,モニカ・ペレス・バエス,増永恵,原愛,榎並悠介,三宅拓也,安箱敏,平井直樹,坪井久子)、『近代建築保存の技法』(テオドール・H・M・プルードン著)、分担:第8章「一戸建て住宅」pp.255-274、鹿島出版会、2012年2月

[口頭発表]
1)Hiromi Nishikawa、「A Study on the Construction Process of Butokuden and their Role in Taiwan under Japanese Rule」、『11th ISAIA』The International Symposyum on Archirectural Interchanges in Asia(東北・日本)、査読有、pp.1278-1282、2016年9月
2)西川博美、「台湾における武徳殿の普及と利用についての研究」、日本建築学会大会[九州]学術講演梗概集、pp.847-848、2016年8月
3)西川博美、「台湾における市区改正計画によらない軒下歩道(亭仔脚)の町並み形成について」、日本建築学会大会[関東]学術講演梗概集、pp.59-60、2015年9月
4)西川博美、「台湾老街の形成と震災復興の関係に関する考察」、日本建築学会大会[近畿]学術講演梗概集 pp.175-176、2014年9月
5)Hiromi NISHIKAWA,Lansiang HUAN、「The Study About The fact and The Management of The Din-a-ka
in Taiwan」、昭和女子大学,越南河内国家大学,臺湾大学三校学術的論文発表会、2014年8月
6)西川博美、「在台灣的亭仔脚的街道的普及與市區改正計畫的關聯」、2013台湾建築史研究会、2013年9月
7)西川博美、「台湾老街における町並み保存事業に見られる特徴」、日本建築学会大会[東海]学術講演梗概集 pp.221-222、2012年9月
8)Hiromi Nishikawa,他、「Preservation and Renovation Plan of Down Town in HANOI」(ポスターセッション)、i Citys2012 Planning Education Forum、2012年8月
9)西川博美、「台湾老街の形成とその保存について」、台湾国立成功大学計画設計学部、大学院建築史専攻、日本京都女子大学至台湾成大建築系学術交流活動、2012年2月
10)西川博美、「京町屋と台湾老街の形成について」、台湾国立台湾大学文学部芸術史研究所、2011年8月

[学術誌掲載]
1)西川博美、「台湾の町並みとその軒下歩道」、『建築士』日本建築士会
連合会、第64巻 第757号、p.3、2015年10月。
2)西川博美、「台湾・台南のデパート建築の再生」、『建築士』日本建築
士会連合会、第64巻 第758号、p.3、2015年11月。
3)西川博美、「台湾・金門島の町並み」、『建築士』日本建築士会連合会、
第64巻 第759号、p.3、2015年12月。

[学術講演]
1)西川博美、「台湾の歴史的建築物の保存とデザインの可能性」、日本建築家協会中国支部岡山地域会『文化と建築を考えるセミナー』、岡山県国際交流センター、2015年10月8日
2)西川博美、「斗六老街的建設」、『雲林科技大学設計学院・岡山県立大学デザイン学部学術研究発表会』、台湾国立雲林科技大学(台湾)、2015年9月21日
2)西川博美、「台湾的老街」、『雲林科技大学設計学院・岡山県立大学デザイン学部学術研究発表会』、台湾国立雲林科技大学(台湾)、2017年3月15日

[競争的研究資金の採択]
<研究代表者>
1)2017年~2019年度、日本学術振興会科学研究費補助金、基盤研究C、「植民地都市施設としての武徳殿についての歴史的研究」(17K06753)
2)2016年度、公益財団法人ウエスコ学術振興財団、「わが国との比較的視点で捉える台湾における武徳殿建設の経緯についての分析研究」
3)2015年度、公益財団法人ウエスコ学術振興財団、「わが国との比較的視点で捉える台湾における歴史的町並み(老街)保存事業の分析研究」
<研究分担者>
1)2016年度~2019年度、日本学術振興会科学研究費補助金、基盤研究A、「近代の産業遺産の保存と活用に関する研究ー歴史的価値の保存と多様で魅力的な活用ー」(16H02386)

[主な建築作品]
1)西川博美、「富士塚ハウス」、神奈川県横浜市、2017年
2)西川博美、「岡町.M邸」、大阪府豊中市、 2014年
3)西川博美、「円町.S邸」、京都府京都市、 2010年
4)西川博美、「大森ハウス.T邸」、東京都大田区、2009年
5)西川博美、「O眼科改装」、京都府京田辺市、 2008年
6)西川博美、「学習塾Gファサード」、京都府京田辺市、 2007年
7)西川博美、「京田辺.S邸」、京都府京田辺市、 2007年
8)西川博美、「南草津.T邸」、滋賀県草津市、2005年
9)西川博美、「敷島町.H邸」、奈良県奈良市、2004年
10)西川博美、「宇治.K邸」、京都府宇治市, 2003年
最終更新日 2017.09.25