原野 かおり   Kaori HARANO

講座・コース 福祉臨床講座・介護福祉コース Kaori HARANO
役職 准教授
生年月 1961年08月生
自室番号 5113
Email k-harano**fhw.oka-pu.ac.jp
※利用の際は,** を @に置き換えてください.
学歴 岡山県立大学大学院 保健福祉学研究科(修)(2007年3月)
川崎医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科(博)(2011年3月)

 
学位 博士(医療福祉学)(川崎医療福祉大学 2011年3月),睡眠と覚醒からみた介護労働者の疲労の実態
資格・免許 看護師(1983年),介護支援専門員(2000年)
着任年月 2007年04月
職歴 岡山県立大学短期大学部 助手(2004年4月~2007年3月)
岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科 助教(2007年4月~2012年3月)
岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科准教授(2012年4月~現在に至る)
専門分野 介護福祉学
所属学協会 日本介護福祉学会,日本介護福祉教育学会,老年社会科学会,日本保健科学会,日本産業衛生学会,日本介護経営学会
現在の研究テーマ 1.高齢者の遂行機能と排泄自立に関する研究 2.介護労働者の仕事継続について 2.介護過程の教育方法に関する研究 
主要担当科目
 学部 介護過程Ⅰ(基礎), 介護過程Ⅱ(応用), 介護過程Ⅲ(実践), 生活支援技術Ⅲ, 生活支援技術Ⅵ, 医療的ケアⅠ, 医療的ケアⅢ, 医療的ケア演習, 介護福祉実習Ⅱ, 介護総合演習Ⅱ
 大学院 介護科学特論Ⅱ
相談・共同研究可能
なテーマ
排泄の自立支援,介護福祉士仕事継続意向,疲労
研究概要 1.高齢者の遂行機能と排泄自立に関する研究について
 人は幼児期に排泄機能を獲得して以降,自身のタイミングと方法で排泄行為を行っているが,加齢,疾患,障害等によって,一度獲得した排泄行為の自立ができなくなる場合があり,現在の我が国の高齢者施設では5~8割の利用者が排泄に支援が必要な状況となっている.
以上のような現状をふまえ,要介護高齢者の排泄に対する介入方法を検討するために,施設高齢者を対象に,身体機能ならびに知的機能と排泄自立の関係性を明らかにすることを目的に調査を行った結果,「移乗」「ひもを結ぶことができる」「歩行」「小さなボタンのかけはずしができる」「物品名の想起」の5項目が排泄自立に有意に関連することが明らかになり,排泄自立の予測可能を示唆した.しかしながら,これらの条件を満たしているにもかかわらず排泄自立できない高齢者がいることが明らかになった.
 そこで、認知症のない高齢者の排泄自立と関連する遂行機能を探索的に検討し、合わせて、排泄障害(特に尿失禁)のリスクを鋭敏に捉えられる簡便な遂行機能検査を明らかにすることを目的に、認知症のない70歳以上の女性で排泄非自立5名および排泄自立11名、計16名を対象に、種々の心理検査を実施し、Categorical Date Analysis Program Package(CATDAP)を用いて、排泄自立を説明する遂行機能(検査)を予備的に検討した。
その結果、排泄自立と最も関連したのはTrail Making検査の成績で評価されるセット転換機能であり、当該検査が尿失禁のリスクを鋭敏に捉えられる検査として有用であるかもしれないことが示唆された。引き続き,高齢者の遂行機能の低下と排泄自立(障害)との関連性を明らかにし,それに基づく排泄自立に関する介入プログラムの開発を行うことを目的に,平成28年~平成31年科学研究費助成事業の助成(16K04163)を受け調査を行っている.

2.介護労働者の仕事継続について 
 介護労働者の離職率の高さに着目し,質の高い介護労働者の持続的な確保に関する知見
を得ることをねらいに,介護労働者の個人特性およびコミットメント等が介護継続意思に与える影響を明らかにすることを目的に平成24年~平成27年科学研究費助成事業の助成(24530710)を受けて実施し,これまで介護労働者の個人特性が介護コミットメントに関連し,介護継続続意向に関連することを明らかにしてきたが, 引き続きデータの解析を行っている.

3.介護過程展開の教育方法に関する研究 
 介護福祉教育では,「求められる介護福祉士像」をめざした教育改革が行われ,介護過程の展開の充実が図られた.教育改革によりICFの考え方に基づいた教育方法が示されたことから,岡山県立大学においては,学生を中心に,ICFの考え方に基づいたアセスメントシートの作成とアセスメントガイドラインの作成を行ってきた.実習後のケーススタディから内容分析を行い,全体像をとらえる傾向に変化したことが示唆された.現在は評価方法について検討している.

社会における活動 1.介護福祉士国家試験実地試験委員(2014年)
2.美作市地域包括支援センター運営協議会委員(2012年~)
3.美作市介護保険運営協議会委員(2012年~)
4.実務者研修教員養成講習会講師(2013年~)
5.日本介護福祉学会中国四国地区担当理事(2015年~)
受賞 岡山県社会福祉協議会長賞(2009年)
日本介護福祉学会 奨励論文賞(2012年)
研究業績 [学術論文]
1. 原野かおり,佐藤ゆかり,松田実樹,趙敏廷,谷口敏代(2015):『ICFの考え方に基づいた介護過程展開』における学生の視点の変化.
介護福祉教育,39,65-71.
2. 原野かおり,出井涼介,桐野匡史,谷口敏代,中嶋和夫(2015):介護技術評価尺度の開発.岡山県立大学紀要,22,101-106.
3. 6Taniguchi Toshiyo, Takaki Jiro, Hirokawa Kumi, Fujii Yasuhito And Harano Kaori (2016):Associations of workplace      bullying and harassment with stress reactions:a two-year follow-up study. Industrial health No.3, 131-138.
4. 谷口敏代、 時實 亮、合田衣里、原野かおり(2016.):介護老人福祉施設における組織の公正性と介護福祉士の相談対応力がワーク・エ
ンゲイジメントに及ぼす影響.介護福祉学,23(1),10-19.
5. 原野かおり,出井涼介,中嶋和夫(2017): 介護福祉士が受けるパワーハラスメントと職務および職場継続意向との関連.厚生の指標,
64 (6),29-35.
6. 原野かおり,澤田陽一,西村夏生,石田千尋. 認知症のない高齢者の排泄自立と関連する遂行機能の予備的検討. インターナショナル,
Nursing Care Research研究会、6(2),31-40.


[参考書]
1. 最新介護福祉全書第11巻障害の理解(第2版),メヂカルフレンド社,第3章内部障害のある人の理解, 46-48,60-65,75-89,2013.
2. 介護職員基礎研修課程テキスト第8巻高齢者・障害者等の疾病・障害等の理解(2版),日本医療企画,第3章3節4節,高齢者に起こりやす
い感染症,83-106,2014.
3. 介護福祉学事典,ミネルヴァ書房,生活行為を支える技術,排泄,376-381,2014.生活支援の基礎理論Ⅱ,光生館,第2章生活支援と
生活行,37-42,2015.

[学会発表]
1. 原野かおり・谷口敏代・桐野匡史:新人介護福祉士における仕事継続意向の要因の検討.第21回日本介護福祉学会,熊本,2013.10.20.
2. 原野かおり・桐野匡史・出井涼介・岡部一光・谷口敏代・中嶋和夫:介護福祉士における仕事継続意向の関連要因の検討. 第87回日本産業
衛生学会,岡山,2014.5.23.
3. 原野かおり・出井涼介・桐野匡史・谷口敏代:介護福祉士の仕事継続意向の実態.OPUフォーラム2015,総社市,2015.5.29
4. 原野かおり・出井涼介・桐野匡史・谷口敏代:新人介護福祉士の継続意向における経年変化の実態.第23回日本介護福祉学会大会,金沢
市,2015.9.27.
最終更新日 2017.09.20